設計段階で、省エネルギー、創エネルギー、蓄エネルギー、さらにはエネルギーマネジメントを提案されることがあると思います。
ここでいつも議論に上がるのが実際にコストとしてペイできるのが何年経ってからかと言うことです。
例えば太陽光パネルを活用して、自宅でのエネルギーを賄うだけではなく売電をすることによって最終的にはコストが見合うようになりますと言う提案があったとしましょう。実際には何十年も利用しなければペイできるはずもありません。そして太陽光パネルの発電効率も徐々に下がっていきます。
ですからエネルギーマネジメントを考える際には、何年でペイできるかと言うことを前提にするのではなく、イニシャルコストが高くついたとしても、毎月の灯熱水道費が安くなると言うメリットを割り切って生かすほかないと思います。
もちろん、このようなエネルギーマネジメントを考えた設計を行えば様々な補助金が出ますので、イニシャルコストも抑えることが可能です。
なかなか素人がこのような情報を揃える事は難しいので住宅設計会社、またはデザイナーや営業にお願いしてどれだけ安いコストで設備投資できるかを計算する必要があるでしょう。
場合によっては全体のコストからこうした投資費用を差し引いて、考えていくこともあり得るのではないでしょうか。
実際に、将来的なことを考えるとこのようなエネルギーマネジメントを新築時に取り入れておいた方が、いざ、取り入れようと考えたときに新築時とは違い非常にコストがかかってしまうところが問題です。もちろんのことながら、実際にペイできるまでの期間を考えると、イニシャルコストとして計算しておいた方がプラスに働く事は間違いないといえます。
さらには子育て世代であれば、エネルギーマネジメントを体感しながら学ぶことができれば非常に教育上もプラスに働くと思います。精神的な生活を体感することによって、感性が磨かれるのであれば非常に有効な投資だと言えるかもしれません。